2004年09月02日

瓦葺き

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瓦は、粘土を成型し、乾燥させ、窯で焼くという大昔からあった工業製品ですね。瓦の表面にガラス質の幕を作った釉薬瓦などは奈良時代ぐらいにはすでにあったそうです。
瓦の色も赤、黒など地域によって特徴がありますが、ここではいぶし瓦による銀鼠色。光の加減で、銀色にも、鼠色にも、また黒にも見えます。瓦は工業製品ですから均質で、色合いにもばバラツキのないものが商品としては評価されていますが、瓦という素材の質感としては多少色合いにバラツキがあったほうが木造の建物として、馴染みやすいように思っています。均質な瓦でも、相当に時間が経てばいぶしの部分にもムラがでてくるものですが、最初からそういった瓦が使えれば、それがなによりです。
藤岡に五十嵐さんというダルマ窯で瓦を焼いている瓦屋さんがいます。以前にもお願いしたこともあり、今回もお願いすることになりました。今は相当に忙しいということでしたが、何とか瓦を出していただくことができました。
ダルマ窯で焼いた瓦は、薪の炎のまわり加減や微妙な温度差などによって、全ての瓦が必ずしも均質な色合いで焼きあがらないそうです。ところが、屋根に葺いたときにそういった瓦の方がいい感じになっていくんですね。瓦製造の多くの部分に手仕事が入っていることも味のある瓦になっているわけでもあるんです。
ただし、瓦を葺くときには、歪みを見て、重なり部分のすき間の加減をみながらの施工となるので、均質な瓦になれている職人さんには、ちょっとやっかいということもあるようです。
木も一本一本クセがあって、それ読みながを組んでいくのと同じことが瓦の世界にもあるということです。
[2004.09.02]
posted by 太郎丸 at 18:18| 石神井の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする