2004年08月22日

角垂木が掛かる

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上棟以降は柱の垂直を確認し、軸組みの歪みを直して、仮筋交いで仮止めとして、楔や車知栓などを打ち込みながら木組みをしっかりと固めていきます。小屋にも母屋の上に角垂木が掛かりました。
大黒柱の養生も取られてその表情を見ることができました。養生もタイミングをみてはずしておかないと、日焼けして表面に焼けむらができてしまいます。

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小屋に掛かる根曲がりのタイコ梁と格子壁は2階のみんなの間(居間)の空間を特徴づけることになります。

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21日、22日と構造見学会を行ないましたが、見学していただいた皆様には、木の香り、木の太さ、そして全ての構造材が完成後でも全て見えるという造り方に、木の家らしさを感じていただけたようです。
[2004.08.12-22]
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2004年08月28日

野地板も張りあがる

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野地板も張り終わり、杉の樹皮で作られた断熱材を納め、二重野地板を張り、防水紙を敷き、その上に瓦桟を打っているところです。天気もすぐれず、小雨模様の中での工事でしたが、とりあえずこれで雨に対する心配は薄れました。毎度のことですが、野地板が葺き終わるまで、現場はいつも天気に左右されてしまいます。

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角垂木に打ち付けられた厚さ30mmの杉の野地板は室内にこのままの状態で現し仕上げとなります。

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杉は赤身(あかみ:赤っぽい部分)と白太(しらた:白っぽい部分)の色合いの差がはっきりしていますが工事している今がそのピークで、完成後数年間で色の差は少なくなり、木の落ち着きある色合いになってくれます。時間が経つほどによくなっていくというのは、自然素材ならではの特徴かもしれませんね。
[2004.08.28]
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2004年09月02日

瓦葺き

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瓦は、粘土を成型し、乾燥させ、窯で焼くという大昔からあった工業製品ですね。瓦の表面にガラス質の幕を作った釉薬瓦などは奈良時代ぐらいにはすでにあったそうです。
瓦の色も赤、黒など地域によって特徴がありますが、ここではいぶし瓦による銀鼠色。光の加減で、銀色にも、鼠色にも、また黒にも見えます。瓦は工業製品ですから均質で、色合いにもばバラツキのないものが商品としては評価されていますが、瓦という素材の質感としては多少色合いにバラツキがあったほうが木造の建物として、馴染みやすいように思っています。均質な瓦でも、相当に時間が経てばいぶしの部分にもムラがでてくるものですが、最初からそういった瓦が使えれば、それがなによりです。
藤岡に五十嵐さんというダルマ窯で瓦を焼いている瓦屋さんがいます。以前にもお願いしたこともあり、今回もお願いすることになりました。今は相当に忙しいということでしたが、何とか瓦を出していただくことができました。
ダルマ窯で焼いた瓦は、薪の炎のまわり加減や微妙な温度差などによって、全ての瓦が必ずしも均質な色合いで焼きあがらないそうです。ところが、屋根に葺いたときにそういった瓦の方がいい感じになっていくんですね。瓦製造の多くの部分に手仕事が入っていることも味のある瓦になっているわけでもあるんです。
ただし、瓦を葺くときには、歪みを見て、重なり部分のすき間の加減をみながらの施工となるので、均質な瓦になれている職人さんには、ちょっとやっかいということもあるようです。
木も一本一本クセがあって、それ読みながを組んでいくのと同じことが瓦の世界にもあるということです。
[2004.09.02]
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住まいの神経系

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真壁納まりでの電気の配線工事は相当にやっかいな工事になります。
特にここでは、1階の天井板は2階の床仕げ板、つまり厚い板1枚だけで、上下が分けられているため、一般の天井フトコロがないので、さらに配線を横に引き回すゾーンが限られてしまい、電気工事をしてくれ頼本さんも慎重に打合せをしながら進めてくれています。
住宅内には神経のごとく電灯線や電話線などが壁や床下に配線されます。特に、1階床下は横への引き回しゾーンになりますので、相当数、相当長さの配線がはい回っています。
[2004.09.02]
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2004年09月16日

厚床板が張り終わった

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         2階床板張りの完了

2階の床板が張り終わりました。厚さ4cmの杉板を4寸角の甲乙梁に釘で止めつけます。
2階の床仕上げと同時に、1階の天井を兼ねます。
つまり、天井フトコロがありません。電気は全て壁から引っ張るようにしています。
厚さ4cmしかありませんから、音はよく聞こえます。上下階のコミュニケーションは抜群です。遮音等級などどいう指標もありますが、まったく基準の適用外のつくり方ですね。
現代住宅は住まいの中の音に少し敏感すぎませんか?ですから、ちょっとした音でも過剰に反応してしまいます。人間は適度に鈍感でもよい状態にいられたほうが良いはずですよ。くつろいでいられる空間では。

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      1階天井の見上げ

杉板の柔らかい質感は、落ち着きの空間をつくってくれます。また、厚さが感じられるので、安心感もありますね。

※まわりが青いのは、ブルーシートで外周を雨から保護しているためです。ちょっと強烈な色ですね。
[2004.09.16]
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2004年09月22日

シャガン江原登場

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江原さんは、左官としては30代前半で、まだまだ若手ですが、さまざまなこだわりのある現場でその腕を磨いてきたつわものです。
彼が学生のころ、事務所にアルバイトに来てくれたころには、こういった形で一緒に仕事ができるとは思っていませんでした。彼がまだ駆け出しのころ、同人会報誌に「シャガン」というエッセイ風で絵文字入りの修業談の連載があって、なかなか仲間には好評でした。そろそろパート2を期待したいところです。
[2004.09.22]
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2004年09月26日

小舞掻き+土塗り壁ワークショップ

当日は、富士山の裾野で木造耐力壁ジャパンカップというイベントに参加していましたので、主催者でありながら、こちらのワークショップへは参加できず残念でした。

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間渡し竹を組む

雨模様の天気だったようですが、参加していただいた皆さんには良い体験をしたという感想をいただきました。写真からも楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

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土壁を塗るためにはその下地となる竹小舞がしっかりしていなければならないのですが、直接、手で感じていただけたのではないでしょうか。
シャガン江原さんの竹小舞が実際の壁に掻かれていますので、触ってみるとこんなにしっかりしているの、ということがよく分かると思います。
[2004.09.26]
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2004年10月01日

いづれ隠れてしまう竹小舞

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柱や梁の内法にタテヨコに細かく掻かれた竹小舞。けっこうこれがきれいなんですね。
でも、これを下地として、ワークショップで見たように土を塗っていきます。隠れてしまうわけです。

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数奇屋の造りなどでは下地窓などといってこの竹小舞を見せることもありますが、ここでは全てが隠れてしまいます。
左官工事は最終的には表面の仕上げの良し悪しを云々しますが、実は目に見えない中塗り、その下の荒壁その骨となる竹小舞が肝心なんです。
これって、木組みと同じことですね。見えないところで気を使った仕事がなされているのかどうかで後々の仕上がりに影響してくるということと。
[2004.10.01]
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2004年10月12日

階段の取付け

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階段は側桁式の回り階段ですが、回りこむ部分の段板の加工や取り付けは見ていても手間の必要なところです。大工の遠藤さんが、寸法を調整しな形板を作って実際の段板にその大きさを写し取ります。

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側桁、段板の材質は桧。
[2004.10.12]
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2004年10月15日

建て主、遠方より来る

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建て主夫人が遠方よりご視察?現場にピーンと緊張感が・・・。
現在、北海道という遠方にお住まいのため、頻繁に現場に来て建物の出来上がっていく過程を見ていただけないのが残念です。台風の来襲もあったりと心配されたと思いますが、被害もなく一安心かと。
上棟以来の現場になりましたので、屋根が葺かれ、サッシが取り付き、竹小舞が掻かれている状況は大きな変化であったと思います。
(このHPや別途画像で見ていただいていますが)
まだ、少し早いのですが、左官仕上げの見本を江原さんに用意いただきました。壁の漆喰の見本や土間の仕上げ見本などを見ながらイメージを膨らませていただきました。
[2004.10.15]
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2004年11月01日

荒壁の土

今回は建物の周りに壁土を寝かせておくことができませんでしたので、群馬からトラックに積んでの搬入となりました。
1階、2階とそれぞれに材料を運び込むのがたいへんです。仕事は段取り8分といいますが、ネタを入れる船の置き場所がポイントでしょうね。1階には16帖の空間がありますからまずは、そこが拠点となりました。

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壁土は、藤岡の瓦に用いる粘土が主な材料で、それにワラを混ぜ、水ごねして4ヶ月ほど寝かせてもらいました。
おいしいお米のワラはよくないと前に江原さんに聞いたことがあります。養分がお米に取られてしまうらしいのです。牛を特産としている産地では、おいしいお米より栄養分の多いワラの方が重要とか。調べたわけではないので???ですが、なんとなく納得。
[2004.11.01]
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2004年11月05日

荒壁を付ける

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昨日からの塗り始めでしたが、思ったよりも荒壁付けのスピードが速くて驚きました。
江原さんの親方にも協力してもらい4人の仕事となり、一気に進んでいるといった感じです。

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これから2週間程度乾燥させて、ヒビを出し切ります。ようやく天気も安定してきましたので、乾きも順調に進むでしょう。

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建て主のドイツ人のお友達がお子さんを連れて壁塗りに参加。丁寧に荒壁を塗っていただきました。
[2004.11.05]
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2004年11月09日

荒壁の土

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今回は建物の周りに壁土を寝かせておくことができませんでしたので、群馬からトラックに積んでの搬入となりました。
1階、2階とそれぞれに材料を運び込むのがたいへんです。仕事は段取り8分といいますが、ネタを入れる船の置き場所がポイントでしょうね。1階には16帖の空間がありますからまずは、そこが拠点となりました。

壁土は、藤岡の瓦に用いる粘土が主な材料で、それにワラを混ぜ、水ごねして4ヶ月ほど寝かせてもらいました。
おいしいお米のワラはよくないと前に江原さんに聞いたことがあります。養分がお米に取られてしまうらしいのです。牛を特産としている産地では、おいしいお米より栄養分の多いワラの方が重要とか。調べたわけではないので???ですが、なんとなく納得。
[2004.11.01]
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2004年11月29日

荒壁のヒビ割れ

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「荒壁の土はすごく割れますよ」と江原さんには言われていましたが、よく割れています。
荒壁塗りのときに、柱際に丁寧に土を塗りこんでもこれを見るとあまり意味が無いこともよく分かります。むしろ、中塗り土をこの割れにしっかりと詰め込むことが大切なんですね。なるほどなるほど。
荒壁土は村の結いなどのコミュニティが総出で行っていたということも聞きますが、仕事の精度はそれ以降の工程で要求されるのだということも理解できました。でも、荒壁付けたときはピッたりとふさがっていたんですがね。
この秋は雨模様の天気が続いたため、乾き具合はまだ完全な状況ではないようです。
[2004.11.29]
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2004年12月27日

中塗り

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荒壁土も乾いてくると、その表面は元の土の色に戻るそうです。灰色っぽかったいろが土色になってきました。収縮による割れもこの程度でほぼできった感じですね。
貫が一寸で厚いのでその分割れやめくれるように収縮する分が多いとか。(シャガン江原さんの談)8分ぐらい、あるいは9分ぐらいまでかなということらしいが、3mmぐらいでそんなに違うの?という質問に。違うとのこと。・・・。
なるほど、素材とそれを扱っているそれぞれの職人の世界の一端をみたような。一律にいかないところがこの世界のまた面白いところか。

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中塗り土も関西方面から調達してもらった土。わらすさを混ぜて壁に塗っていきます。
[2004.12.27]
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2005年01月28日

中塗り2

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左官材料は乾燥すると収縮するため、中塗りに先立ち、柱や貫の際に隙間や割れをでにくくするために場所に応じてトンボやノレンを打ったりします。
貫伏せもメッシュ(こういった製品があります)を使って行います。たいへん丁寧な仕事をしてくれてありがたい限りです。

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貫伏せを伏せこみながらの中塗り。

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腰の高さの見切りより下にはタテ張りの板壁となります。その下にも中塗りをしています。
見切りより上は漆喰塗りで、木と漆喰のインテリアとなります。
[2004.01.28]
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2005年02月23日

下見板貼り

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現場では、ようやく外壁に面して土壁(中塗りまでしている)の上に下見板を張る工程です。材料はスギの5分板。現状では塗装ナシでこのままです。
板が数年で日焼けして色合いが落ち着いてきたところで外観が一応完成といったところでしょうか。

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この住宅の建つ地域は準防火地域といって、外壁は防火構造としなければなりません。最近の一般的な施工方法ではセメント系などのサイディング、というところでしょうか。
ところがちゃんと板が張れるのです。土塗り壁を塗り、その上に板張りであれば防火構造の性能があり、法文上にちゃんと明記されている仕様です。これは今に始まったことでなく以前から基本的にはできたことでしたが、どういうわけか表面の木が燃えることから防火構造ではないように感覚的に思われていたためなのでしょうね。役所の人も結構見落としているようです。こういった作り方が少なくなってきたためなのでしょう。
[2005.02.23]
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2005年03月14日

外壁板が張り終わりました

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下見板が張り終わりました。角のところでノコギリのようにぎざぎざになるのが特徴です。交互に上下が変わりますから、仕事の途中を見ていると板の長さを一枚一枚合わせながらなので、手間取る仕事だということが分かります。
[2005.03.14]
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2005年04月13日

漆喰塗りの下地づくり

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左官工事は漆喰などの仕上げ材料は重要ですが、その仕上げをちゃんとするためにはその下地づくりが肝心。
中込み(「ちゅうごみ」と江原さんはいう)は、むら直し、中塗り、を行う前に、貫のところであいていた隙間を埋めながら全体に平らな面にしていくようです。ひとつひとつの工程は仕上げの漆喰を平らに仕上げ、割れを出にくくするための作業です。(白いところに貫があり、貫伏せで押さえ込んでいる)

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[2005.04.07]
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2005年04月16日

割れない壁を作るために

左官の下地づくりが肝心なことは前回も書きましたが、写真はむら直しの工程。

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乾燥して不陸のある壁の表面に薄く土を付け平らに均していきます。
途中で、刃定規で表面の平らな度合いを確認してむら直しを完了。乾燥を待って、中塗りに入ります。
薄い層をその段階段階で乾燥させ、細かな割れをその上から塗りつぶしてさらに細かな割れにして、最後の漆喰の仕上げには割れを出さないというのが左官の基本と言う江原さん。

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今日は、NPO法人木の家だいすきの会で見学会を行いました。先週、漆喰壁をテーマにセミナーを開きましたが、今日はその実践現場を見て、木組みと左官の仕事を知っていただく機会となりました。
江原さん、やに張りきっていたけれど、設計事務所に勤める女性が多く参加したからかな〜???
[2005.04.16]
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2005年04月28日

漆喰は卵漆喰で

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北海道より建て主さんが上京。壁の仕上げは、漆喰には決まっていましたが、塗り見本をみながら江原さんお勧めの卵漆喰をメインに使って行くことに最終決定。漆喰の白というより若干黄味がかっているところが卵漆喰という所以。雰囲気が柔らかくなりそうです。

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漆喰の下地となる中塗り。左官工事もようやく最終段階にはいりました。
[2005.04.28]
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2005年05月20日

足場がはずれる

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ようやく足場がはずれ、建物の外観が分かるようになりました。下見板に真壁の漆喰塗り。屋根がいぶしの瓦葺き。この都市部にあっても、木造らしさの要素でまとめることができました。
ご近所のマンションにお住まいの方が、小学生を連れて、突然やってこられ、「これが本物の家よ、よく見ておくのよ」と子どもたちに言って、内覧会を楽しみにしていると去っていかれました。その勢いに面食らいましたが、その方の実家は地方で300年続いた旧家で、こういった木組みの家にお住まいだったようです。都市の中でこのような家づくりがおこなわれているのに興味をもたれていたようでした。ちょっとうれしい気分になりました。

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内部の壁の仕上げも今日でほぼ終わる状況となっています。漆喰を丁寧にコテで抑えながら平らに仕上げていきます。最初トロトロしていた漆喰が徐々に押さえ込まれて、表面がしっかりとしていく様が見ているとよく分かります。
一般の白い漆喰と異なり、顔料が入った卵漆喰は、柔らかな雰囲気となって、杉の感じとうまく馴染む色合いでした。良い提案をしてもらいました。
[2005.05.20]
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2005年06月06日

蔵戸の玄関

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ようやく建具が建て込まれました。玄関は引き戸で計画していましたが、計画途中で古い建具を購入して利用できるだろうかという提案が建て主さんよりありました。古い建具を並べていた古道具屋さんを以前、乗っていたバスから見かけ、いつか利用できないものかと密かに考えられていたのでした。
木組みの建物に似合う建具を古道具屋さんにて探してはたして見つかるものなのか。という疑問はその倉庫に行って、いっきに吹き飛びました。古い民家や蔵などが解体される際に取引されているもので、建具としては古いものでもしっかりした造りのものがゴロゴロ。こういうものに目のない高橋棟梁と楽しみながら建具探しをしました。
玄関は重厚なケヤキの蔵戸を調整して使いことにしました。内部には格子戸。リユースすることで、これらの建具も新たな生を持つことができたわけです。
[2005.06.06]
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2005年06月19日

完成見学会(第1回目:6/18-19)は終了しました

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梅雨の中休みで雨に降られることはありませんでしたが、時折太陽も顔をのぞかせ、湿度も高くなり蒸し暑い天候となりました。土壁を体感するには絶好の天気だったかも知れません。
外の蒸し暑さと比べれば室内は多少湿度がさがっている感じが分かります。けっしてクーラーのような温度湿度の調節がなされることはないのですが、土壁(仕上げは漆喰)や床や天井の木が湿気を多少吸い取って湿度をさげる働きをしてくれているのでしょうね。皮膚感覚で理解できます。

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参加いただいた方は、建築の専門の方のほうが多かったようですが、木組みの家づくりの参考になったでしょうか。木組みや土壁という造り方は一般の家づくりを考えられる方よりプロの方のほうが興味があるようですね。
松戸の木の家の建て主さんにもご参加いただきました。

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<配布資料(01と02が交互に現れます)

来週の26日も第2回目の見学会を開きますので空間を体感できます。(宮越は講演会がありますが、古民家工房さんが対応していただけます)
7月2日(土)も第3回見学会を予定しています。
暑い日に、湿度の高い日に、どの程度の違いがあるのか体験できるタイミングです。

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2005年06月27日

完成見学会(第2回目:6/28)は終了しました

練馬では最高気温が33.9度を記録したとても暑い日になりましたが、大勢の皆さんにご参加いただけたようです。

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構造見学会にこられ完成を楽しみにしていただいたかた方、家づくりとシックハウスに対して気にかけられている方、ご近所でずっと興味をお持ちいただいていた方など暑い中、いかがだったでしょうか。
木と漆喰(土壁)による調湿効果を体感するは絶好の天気になったようです。
柱と漆喰のコントラスト、2階小屋の格子組、こんな都市部で外壁に木を張っている外観など、初めてご覧になる方に木組みと漆喰の組み合わせによる木の家づくりのヒントになれば幸いです。

今週末7月2日(土)にも3回目(最終の予定)を行います。
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2005年07月02日

完成見学会(第3回目:7/2)は終了しました

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天気予報では雨の恐れがありましたが、陽も出てきて気温も30度を超える蒸し暑い日になりました。今回は木の家だいすきの会の皆さんの見学会がメインとなりました。木組みゼミの受講生の参加もありました。

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家づくりのセミナーなどで情報を収集されている皆さんが多かったこともあって屋根や壁の構成についてなどご質問も細かな内容のものもいただきました。
床に使っている杉の厚板の感触。漆喰壁の色合い。そして空気。五感で感じていただけたのであれば幸いです。

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[2005.07.02]

【木の家を見てみたいという方へ】
見学会という形での今後の予定はいまのところありませんが、都市型の木の家に興味をお持ちの皆さんは個別にご連絡いただければ、対応可能な範囲で見ていただくことはできると思いますので、メール等でご連絡ください。
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2005年07月15日

都市住宅としての木の家

敷地のすぐ裏手には石神井公園があり周辺環境には恵まれたこの敷地は、もともと雑木林であったところが宅地開発された分譲地。周囲の住宅は宅地開発と同時に建売住宅として建てられ、よく見られる都市型の密度の高い開発地でした。
建て主の木の家という強い要望があってこの家が実現しましたが、木の家の持つ雰囲気はこういった都市の中にあってはかえって異形なものに、ふと感じることもあります。街並みという言葉を都市の中で考えることはなかなか難しいことなのかもしれません。
木の家をつくることは都市に森を再生することに等しいという考え、それが住まい手にとっても最も住み心地のよいものになるという考えからはひとつの答えが提示できたと思います。
木の家は完成したときが終わりではなく、これからが始まりで10年、20年の時間がこの家を成長させ、なじみ深い雰囲気をつくってくれることが期待されます。

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[下見板の外観(土塗り壁が下地)]

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[玄関]

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[玄関土間:深草仕上げ]

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[1階寝の間]

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[2階みんなの間]

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[小屋の格子組]

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2005年09月16日

北の窓に目隠し

建物が立つ前にはこの敷地は雑木林であったようです。敷地の北側のお宅にとっては、南側に家が建ち今までとはまったく違った状況がつくりだされたことになったわけです。
窓のガラスに対する設計上の考え方は、外部からのぞかれると困る浴室や洗面、トイレ以外は原則として透明にしようと考えています。少しでも視線で感じる広がりを持たせたいからです。しかし、こちらからの眺めがあまりにもよくない、隣地の建物の窓が近いときと判断したときには不透明の型ガラスにすることもあります。
今回は北に面する建物の窓はこちらの意図としては裏の建物もある程度の距離感があったので、透明と考えていました。しかし、裏のお宅の側からしてみれば、まったく環境が変わり、いままで想定もしていなかった隣人の視線を感じる可能性があることにたいへん懸念されたようで、現場に対してその旨の打診がありました。こちらとすれば、そんなつもりはないのにという思いはあっても先方の立場を考えると解決策を考えることが望まれました。
対応策としては、ガラスの変更ということもありましたが、引き違いでは開ければ見えるということで、完全な目隠しを設置するということで対応させてもらうことになりました。
(民法上は、境界線より1m未満の距離において、他人の宅地を観望できる窓または縁側を設ける者は、目隠しをつけることを要すと定めています。・・・距離はクリアしていてもそれだけではうまくいくものでもありません)
北に面する引き違い窓3箇所に木製の目隠しを設けました。

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関西の辻さんがまたまたお手伝いしてくれました。

通風に関しては大きな問題とはなりませんでしたが、開口部分を塞いだ分の採光はだいぶカットされてしまうことになりました。既存建物の建て替えであれば状況もだいぶ変わったようにも思われましたが、密集した都市であることによって生じた課題の一例となりました。

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北側とはいえ、ふさがっている分の光の量は減ってしまいました。

[2005.09.16]
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2005年10月08日

完成見学会&蜜ロウ塗りワークショップ

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時折小雨が降るあいにくの天気でしたが、30名以上の皆さんに木の家を見ていたくことができました。はじめての皆さんが多かったのですが、何度も足をお運びいただいた皆さんもいらっしゃいました。建物がその段階ごとに変化している様子をご覧いただけたこと思います。

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皆さんには、ご自由に見学いただいた後に、2階のリビングにお集まりいただき模型を囲んで、この建物のことや家づくりへの取り組み方などを話させていただきました。ご質問等いただきましたが、今回は2部にワークショップがありましたので時間が足りなかったですね。 申し訳ありませんでした。もっと聞きたかったのに、聞き忘れたことなどあった皆様にはメール等にてお問い合わせください。

第2部では床を中心に蜜ロウ塗りワークショップをおこないました。蜜ロウは蜂の巣からハチ蜜を採ったあとに出るロウを原料としているエコ材料で、最近ではよく知られている塗料です。(蜜ロウの詳細はコチラから)
1階、2階ともに床はスギの厚板を使っています。このままでもよいのですが、汚れ防止やツヤ出しを目的として、誰が使っても安全で簡単に塗れ、塗った効果も期待できる蜜ロウ塗りをしました。建て主の引越し前の一仕事としてお願いしていることが最近では多くなっています。今回はワークショップとして、皆さんにも蜜ロウ塗りを体験していただこうということでした。

蜜ロウが乾燥したあとでも塗った部分がはっきりと分かりますので注意する点は、塗るところと塗らないところを見極めて、養生テープで塗る範囲をはっきりさせておくことがよいですね。

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階段部分も養生テープでマスキングをしていただきました。


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スポンジに染み込ませた蜜ロウを薄く延ばしながら床に塗り込みます。初めて塗りますからスギの床が飴色になって、床が引き締まった感じになります。

2階にまで伸びた大黒柱も塗ってみました。木目がぐっと立ってきてその存在感がさらに増した感じです。

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多少時間をおいて、塗り斑を布でふき取るようにさらに広く延ばす感じで拭きこみます。「雑巾掛けなんて久しぶり」という声も聞かれました。たしかに、住宅の中でもこんな感じで雑巾を使うことなんて珍しいことなのかも知れませんね。

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式台には部分的にケヤキが使われていますが、広葉樹は塗装すると木目が引き立ってきますので蜜ロウ塗りでその特徴がでてきていい感じになりました。

ワークショップにも15名以上と多数の皆さんの参加によって、思ったよりも短い時間で作業を終えることができました。
ご参加いただきました皆様には、お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

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posted by 太郎丸 at 17:34| Comment(2) | 石神井の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

浮き上がる木造架構

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ワークショップの後片付けをしていて、だいぶ暗くなってしまいました。外から2階を見上げると、連窓の窓から木造の小屋組が浮き上がって見えました。根曲がりの登り梁や格子壁が木組の力強さや木の家らしさを外部にもにじみでているような感じがしました。
   ・・・昨年の猛暑の中での建て方をふと思い出しました。
[2005.10.08]
posted by 太郎丸 at 18:03| 石神井の木の家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする